コラム

Column

「わたし、HSPかも?」4つの診断ポイントとその対処法

人込みにいくと疲れやすい、家に帰り着くとドッと倒れるように寝込んでしまう…

ちょっとしたことに驚いたり、些細なことをいつまでも不安がってしまったり…

「私って、ちょっと他の人と違う?もしかして病気?」

そんなことを考えてしまうことはありませんか?

もしかしたらあなたは、人一倍敏感な「繊細さん」かも知れません。

「繊細さん」=HSPとは…アメリカの心理学者・エレイン・アーロン博士が提唱した概念でHighly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)の略です。

http://hspjk.life.coocan.jp/

近年では、日本でもHSPの概念がだんだんと広まってきました。

ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんがご自身のSNSで公表したことで、HSPを知ったという方も多いかもしれません。(クリックするとYouTubeがご覧いただけます)

「敏感すぎる人」「繊細さん」などと訳され、関連書も多く出版されています。

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本 

HSPの気質を持つ人は5人に1人はいる、と言われていますが、周りがHSPについて知らなかったり、自分自身がその概念を知らないうちはひとりで悩みを抱えてしまう…ということも多いのではないでしょうか。

本記事では、「わたし、HSPかも?」と感じている方が、HSPの理解を深め、自分らしくラクに生きられるよう、その対処法も紹介していきます。

目次

HSP診断ポイント1:周りの空気を読みすぎてしまう

いろいろなことに自然に気がついてしまう繊細さん。
知らず知らず、周りの空気を読みすぎてしまい、いつの間にかヘトヘトに…


例えばこんな時…

〇人の多いところに行くと疲れる

繊細さん(HSP)は、とにかく敏感です。

人が発している様々な見えない情報までキャッチしてしまいます。
自分でアンテナを調節して、受け取る情報を絞れればいいのですが、それもなかなか難しいのがつらいところです。

自分の中では自然なこととして、あらゆることに気を回してしまった結果、気づけばぐったり…というのはよくあること。

そして時には、たくさんいる人の中には苦手な人がいることもありますよね。
そんな時、HSPがどうするかというと、苦手な人ともどうにか仲良くしようとがんばってしまうんです。

苦手だと感じてしまう自分の気持ちに蓋をして「好きにならなくちゃ」「仲良くしなくちゃ」と自分から近寄っていってしまうことさえあります。

思い当たるところはありますか?

〇他人と2・3時間一緒にいると、疲れ果ててしまう

どんなに仲の良い友達や家族だったとしても、ずっと一緒にいると疲れてしまう。
そんな経験ありませんか?


それほど親しい間柄でなければ、それ以上でしょう。

誰かと一緒に過ごしたり、会話をしている中で後から

「あの時の態度、おかしくなかったかな?」
「あの発言は相手を傷つけていないだろうか?」

そんな心配をして、引きずってしまいがち…

どうして疲れてしまうのか…それはHSPの共感力の高さ、そして優しさからくるものです。

相手がどう言ってほしいかを敏感にキャッチできるHSPは、相手のことを考えて本音を言えなかったり、相手を優先して、自分の感情を押し殺してしまい疲れ果ててしまいます。

周りの空気を読みすぎてしまう時の対処法

とにかく、いろいろなことに気がついてしまう繊細さん(HSP)
周りの空気を読みすぎて疲れてしまう時、対処法としては、こう考えることをおすすめします。

〇あえて気に掛けるポイントを決める

たくさんの人が集まる場所に行かなくてはならない時には、次のようにすることで疲れやストレスを感じることが少なくて済み、ラクになります。

例えば、「今日は、照明の調節や室温の調節に気を付けよう」と決めておけば、それが「できたか、できないか」自分で判断がつきやすいので、あとから「ちゃんとできてただろうか…」と心配して頭を悩ませることも少なくて済みます

〇「相手が実際にどう思うかなんてわからない。コントロールもできないんだ!」と考える

あなたが色々なことを考えるように、人はそれぞれ考え方が違います。
相手の考えや受け取り方をコントロールすることはできません。

もちろん、あなたも自由に感じて、考えていいんです!

例えば自分が発言する前には、自分自身に言い聞かせる意味合いも含めて「これは私の考えなんだけど」と前置きをすると、あとで゛どう思われているか゛心配する気持ちが減るのでラクになりますよ。


実は、周りの空気を読みすぎて疲れてしまう時は「自分はどう見られているんだろう」という不安のあらわれでもあります。
「自分にはHSPという性質があるから、気になってしまうんだ」と、理解するだけでも気持ちがラクになりますよ。


 


HSP診断ポイント2:刺激に弱い

繊細さん(HSP)は、知識欲が旺盛です。
そのため、自分から情報を取りにいってしまうことが多々あります。


あなたは、こんなことありませんか…?

〇テレビなど激しいシーンを目の当たりにすると、その後何日も影響されてしまう

スピード社会、情報社会といわれる現代…
油断すると、自分の望まない情報がどんどん入ってきてしまいます。


映画やDVDは自分で選べるので、ホラー映画やアクション映画の暴力シーンなど避けやすいですが、災害の映像などは、何気なく見ているニュースでも流れてきます。

繊細さん(HSP)が映像で受け取る情報は膨大です。

災害のニュースなどを映像で見ると、刺激が強すぎて、心が受けるダメージも大きいのです。

〇大きな音・強い臭い・鋭い光をひどく不快に思うことがある

「敏感すぎる人」と訳される繊細さん(HSP)は、もちろん五感の感覚にも敏感です。
五感の中で、どこが「より敏感・より過敏」であるかは人それぞれです。

〇聴覚過敏


●日常的にあふれている小さな音が気になってしまう…(蛍光灯や冷蔵庫の音、時計の秒針など)
●誰かと会話をしていても、周囲の大勢の人の声や雑音も耳に入って気になってしまう…

〇視覚過敏


●太陽光や蛍光灯の光、パソコンの画面が異常に眩しく感じられる
●時には白い紙まで、まるで鏡を反射させたかのように眩しく感じる

〇触覚過敏


●洋服のタグやセーターの毛羽立ちなど、チクチクした触感が苦手
●雨や風が当たると、痛みに似たような感覚を持ってしまう

〇味覚・食感過敏


●口の中で味や温度・舌触りなどが気になってしまい、食べられないものがある

〇嗅覚過敏


●特定の匂いが苦手で気持ち悪くなってしまう(洗剤、化粧品、化学物質由来など)

刺激が強すぎると感じた時の対処法

〇ラジオや新聞など、テレビ(映像)以外のツールを活用する

映像は情報量が多いので、止めたいと思っても頭の中がそのニュースでいっぱいになり考え続けてしまうなんてことも…
インパクトが強すぎる映像を見ると、心にもダメージが大きく、ひどい場合だと数日間引きずってしまう繊細さん(HSP)。
自分を守るためには、映像からの刺激は避けてラジオなどの音声や、一番衝撃が少ない文字(新聞や雑誌)から情報を得るようにするといいかも知れませんね。

〇自分に合ったツールを利用して感覚を和らげる

感覚が敏感だと、「気になる」だけでは済まないことがあります。
部位が痛くなったり、頭痛がしたり、集中できなくて生活に支障をきたしてしまう、パニックを起こしてしまう、なんてことも…

最近では色々と便利なツールが販売されています。
心地よい状態を作るために、こんなツールはいかがですか…

●ノイズキャンセリングのイヤホンやヘッドホン
●サングラスやブルーライトカットグラス
●日傘や帽子
●マスクや落ち着く匂いのタオル
                   などなど…



他にも気温差が極端に苦手だったり、乗り物酔いをしやすいという平衡感覚が過敏な方、気圧の変化が体調に影響する方など、個人によって様々な敏感性があります。

また、疲れている時や体調が悪い時、緊張やストレスなどで、より敏感になることはよくあります。無理をしないこと、後回しにせず、自分の体調にも気を配ることを忘れないようにしましょう!

 

HSP診断ポイント3:共感力が人並外れている


「共感力」とは、人の気持ちを汲んで寄り添うことができる力のことです。生まれつき脳の扁桃体の働きが強いということは先程も説明しましたが、その特性から、繊細さん(HSP) は、他者の状況を自分も同じように感じてしまうため、意識しなくても自然に相手の気持ちに寄り添うことができてしまうのです。

共感性が高いのは素晴らしいことですが、困ることも…
あなたは、こんなことはありませんか?

〇誰かが怒られていると、自分が怒られているように感じる

他人が怒られていても、自分のことのように感じてツラくなってしまうのも特徴のひとつです。
共感性の強い繊細さん(HSP)は、生まれつき脳の扁桃体の働きが強く、自分にとって危険かどうかを判断したり、不安や恐怖を感じる感情と紐づく神経回路もとても敏感です。
そのため、自分以外の誰かに怒りの感情が向けられていても、まるで自分が怒られているのと同じように感じ、大きなストレスになります。

〇何かトラブルが起きると、自分に関係がなくても影響を受けてしまう

環境の変化に対しても、繊細さん(HSP)は敏感に反応します。

●トラブルが発生したことにザワザワとする空気感
●いつもと違う行動を取る人々
●焦る人々の気配                  …など

何かトラブルが起きた時、それが直接的に自分に関係がなくてもすぐに気付いてしまうのが繊細(HSP)さんなのです。
変化というものは゛いいこと゛でも゛悪いこと゛でも、負担のかかることです。
そこで顔を出すのが「不安」です。
「不安」な状態が続くと、自律神経にも影響が出ますし、身体症状が現れることもあります。

共感しすぎてツラい時の対処法

〇物理的な距離をとる

「誰かほかの人が怒られていても、自分のことのように感じてしまう」のは繊細(HSP)さんの特徴です。
それを感じないようにしようとしても無理なことなので、可能ならその場からすぐ立ち去ることをおすすめします。
不穏な雰囲気を感じたら、何気なくお化粧室にいって少しゆっくり戻ってくるくらいでも、怒られている場面を目の当たりにしなくて済むので、ダメージが少なくて済みますよ。

〇いつもと同じことや、同じところを見つける

深く思考する特徴のある繊細さん(HSP)は、些細な変化にもすぐに気が付き、そこから起きるかもしれない可能性をいくつも思いつき、不安になってしまうことがあります。ネガティブな変化に気が付いてしまった時、その思考に飲み込まれる前に「いつもと同じこと」に目を向けてみてください。
「いつもと同じこと」「いつもと同じところ」は、「安心できる部分」と言えると思います。

●今日もコーヒーが美味しいな、とか
●外はいい天気だな、とか
●お気に入りのかわいい付箋を眺めてみる、とか


身の回りの普段と変わらない物事に、落ち着くための力を借りてみましょう。


物事を深く考え、処理するのも繊細さん(HSP)の特徴です。ボーっとしようと思っても、その時のことが頭に浮かんで止められない…そんなこともあるかも知れません。

そんな時には人目を気にせず、一人になれる場所で過ごしてみましょう。
自然の中で草木の揺れる音や鳥のさえずり、風の音に耳を澄ませたり、川の流れを眺めたり…お風呂でマッサージしてみるのもいいかも知れません。

意識を外に向けることで、キュッとなった心が解けてくるのを感じますよ!

 


HSP診断ポイント4:慎重すぎて、身動きが取れない

時間をかけて、大量に深く細かい情報を処理していく性質を持っている繊細さん(HSP)。
頭の中には、自分でも収集がつかないほどたくさんのイメージやアイデアが浮かんでいます。
納得がいくまで、とことん考えないと動けない…
あなたは思い当たりませんか?

〇失敗を防ぐため、あらゆる可能性を考えることに毎日かなりの時間を使っている

自分が納得するまで、準備や確認を行うという生真面目な面を持つ繊細さん(HSP)は、たくさんの情報を処理するため、結論を出すまでに時間が掛かります。
その代わり、出した答えに失敗が少ないことも特徴のひとつではありますが、
しかし、それだけに失敗を恐れて、完璧主義的な傾向もあり
ます。
そのため、自信が持てなかったり、周囲からは神経質な性格(考えすぎ・細かい性格)に映る事もあります。
また、その完璧主義の裏側には、実際に置かれている状況以上の不安が潜んでいることもあります。
過去の失敗のトラウマなどから、より多くの時間を掛けている場合もあるでしょう。

〇勢いで行動できず、よく考えて心配を解消しないと動けない

頭の中で何度も何度も、まるで実際に起きていることかのようにシミュレーションを行って、最善を求めてから行動する慎重さを持っている繊細さん(HSP)。
相手の言った言葉や周囲の情景、経緯を細かく記憶することができる人も多く、細部からの情報や観察を元に、思考・分析し、「これがこうなって、こうなるから結果こうなるはず…でも、これがこうなった場合は…」という風にストーリーのように結果を導き出す傾向があります。
そのため、うまく筋の通らないことには躊躇しやすく、勢いで行動することができません。
スピードを求められた場合に、ツラさを感じることもああるでしょう。

身動きが取れないくてツラいと感じる時の対処法

〇いまの自分が置かれている状況と持っている力を見直してみる

深く時間を掛けて考えるのは、繊細さん(HSP)の特徴ですが、いま抱えている小さな不安に反応して、過去に経験した感情の記憶が引っ張り出されて必要以上に考えすぎてしまっていることも考えられます。
不安が大きくなればなるほど、「もっと準備しなきゃ!失敗しないためにはどうしたらいいだろう?」と考えが止まらなくなってしまいます。

そんな時には、いまの状況をしっかりと整理してみましょう。
そして、自分の持っている力を見直してみましょう。


●いまの自分ができることを考える
●失敗しても自分の力でリカバリーできると考える
●どうしてもツラくなったら助けを求めることもできると考える


大丈夫です。あなたは自分で自分を守ることができますよ。

〇自分がHSPであることを周囲の人に伝える

ハードルが高く感じる方もいるかも知れませんが、ごく身近な人からでもいいので、繊細さん(HSP)の特徴を理解してもらうことで、とてもラクな気持ちになるはずです。
例えば、仕事を一緒にする方となら、こんなことを伝えてみるのはどうでしょう…

●一度に多くの情報を吸収するため、処理に時間がかかる
●物事を多角的に捉えることができるので、時にまとまりのない言動がある
●慎重で危機管理能力が高いため、時にネガティブに感じられる言動もある
●責任感が強く、一人で抱え込んでしまう傾向がある

                          …など
周囲の方も、繊細さん(HSP)の性質を知ることで、あなたの行動の理由を理解することができ、よい関係が築くことができます。
繊細さん(HSP)の良い部分を生かす環境作りをしていきましょう!


どうしても不安に飲み込まれそうな時には身体を使い、感覚を外に向けることで頭を締めている不安を鎮めることができます。

●深呼吸や瞑想(アプリが便利!)
●ヨガ
●お風呂に入る
●好きな音楽を聴きながら大掃除     など…

道具のいらない「つぼトントン」もおすすめですよ!


 

まとめ

みなさん、いかがでしたか?
思い当たるところはあったでしょうか?
みなさんに気を付けて頂きたいのは、一口に繊細さん(HSP)と言っても、人それぞれ、どういう特性を持ち合わせるかは違うということです。HSPのなかには内向的なだけではなく、外交的な人もいます。筆者もHSS(high sensation seeking)型のHSPという自覚があり、HSPの敏感で繊細な面を持ちつつ、「刺激を積極的に求める」という相反するように思える性質を持ち合わせています。
また、どの感覚が「より敏感か」ということも人によって異なるので、その人なりの対処法を見つけることが必要です。
本記事が、その参考になってくれていると嬉しいです。

HSPの特徴は、あなたの大事な才能

繊細で敏感、感受性が豊かで、時に生きづらさを抱えてしまう繊細さん(HSP)ですが、その特徴は安心・安全な環境であれば、高い能力を発揮できる可能性を秘めています!

〇HSPの特徴を表す「DOES」

繊細さん(HSP)の特徴は、克服すべき課題ではありません。
天から与えられたギフトとも言うべき「大事な性質」です!


D:Depth of processing(物事に対して、深い処理ができる)


●物事の本質について考えられる
●多角的な視点から物事を考えることができる
●一を聞いて、十を知ることができる


O:Overstimulated(刺激を受けやすい)


●芸術や音楽的な感覚が鋭く、感動屋さん
●五感の鋭さ


E:Emotional reactivity & High Empathy(共感力が高い・感情表現が豊か)


●人の困りごとや、それをどうすれば解消できるかに気がつきやすい
●小さな優しさに気づくことができる


S:Sensitivity to subtleties(些細なことに気が付く力)


●環境の変化に気が付きやすい
●直感が鋭い



繊細さん(HSP)の特徴は、とても素晴らしい才能です。
時に自分自身でもネガティブに捉えがちな特徴ですが、対処の仕方を知っていれば、無理なく心地よい生活を送れますよね。
まずは自分自身を知ることから、はじめてみましょう。




とにかく早くいまのツラさを手放したいという方は、
ひとりで抱え込まずカウンセリングやセラピーを利用してみるのもおススメです。

●ひとりで抱え込んでしまってツラい
●周りに話すにはまだハードルが高い
●HSPかどうか、判断がつかない

こころのセラピールーム たまのうたかたでは、自身が繊細さん(HSP)であるセラピストがあなたに寄り添います。
無理せずご相談くださいね


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